まだ削りますか?転造の大きなメリット
優れた数値制御、多機能、高い再現性であらゆる転造加工に貢献!
時代の移り変わりにより、製造業におきましても求められるものは変わって行きます。既存の工程で限界をむかえている製品のさらなるコスト削減要請。多品種少量製品への対応。熟練工の引退や外国人労働者の増加。
本記事は製造業の課題対応のお役に立つニッセーCNC転造機の主な機能をご紹介します。
【転造機専業メーカーが実現させた“優れた数値制御”】
CNC転造機は、その名の通り転造機の各軸をコンピュータを介し数値制御します。 GALAXYの場合は図の通り、ワークの前後、回転を含めると最大7軸を制御します。 もちろんただ制御するだけでなく、その動作性も主軸同期性は加工中に0.01度以内。主軸傾斜角度は0.001度単位で調整可能。左右主軸間距離(転造加工時の両軸間寸法)は0.5µmのリニアスケールでリアルタイムに制御(無負荷時には両軸間距離を1µmに制御)しております。
【汎用転造盤での不可能を可能にした“多機能”】
CNC転造機の特徴は多彩なHMIソフトによる対話式の多機能インターフェースであり、各種転造方式に合わせたソフトをご用意しております。
その一部ではございますが、下記にご紹介いたします。
「押し込み転造」
回転するダイスの距離を一定に保ち、手前側からワークを軸方向へ押し込みながら加工する方法です。
モジュールの大きい製品、中空品、長尺品のスプライン・セレーションに最適です。
「レシプロ転造」
主軸の正転・逆転に多段切り込み条件を組み合わて転造を行う方法です。
山の高いウォーム、ワーク両端にフランジがあるようなウォームに最適です。
「ポジショニング転造」
ワークの転造開始角度、終了角度を指定する加工方法です。
ねじを締めた時に常に一定の方向に揃えることを求められる部品の転造が可能です。
これら以外にも複数転造、可変ピッチ・可変切り込み転造、差速転造などの加工方法もございます。CNC転造機の特性を活かした加工方法により、ウォーム、ボールねじ、スプライン・セレーション、ギヤ仕上げなど高付加価値製品の量産対応を実現します。
【人を選ばず誰でも出来る“高い再現性”】
CNC転造機は、高付加価値製品の量産対応が出来ることに加え、設定した条件を誰でも簡単に呼び出せる高い再現性を有しております。
転造盤の段取りにおいて度々言われる「カン・コツ作業が多く、熟練した作業者でないと上手く段取りが出来ない。」という問題は一切生じません。
一度ベストな条件を作りさえすれば、段取り替えごとのピッチ合わせ、切り込み量、転造時間、転造速度の設定や機械の癖に合わせた調整などは不要。誰でもベストな条件を瞬時に再現することが出来ます。
また、以前の転造ニュースでご紹介しました転造ダイスや治具に刻印したQRコードで条件呼び出しを行うシステムを用いることで、さらに利便性を高めることが出来ます。
【多軸制御CNC転造機の歴史はニッセーから】
1851年に英国にて平ダイス転造盤がねじ加工用に初めて作られ、戦中に丸転造盤が国内に持ち込まれました。
機械として単純かつ完成された形状であったため、数十年目立って大きな進化をすることはありませんでしたが、1998年ニッセーにて数年先発していた他のCNC転造機の大きく先行くGALAXYが誕生しました。
その後はCNC転造機のラインナップも増え、専業メーカーとして多くのお客様に携わらせていただく中で、汎用転造盤では出来なかった転造加工を実現して参りました。
これからもIot化の流れや、それと融合するメンテナンス診断など、時代の動きに合わせてさらなる進化を続けて参ります。
CNC転造機は弊社展示場に展示・テスト機があり、試作テスト対応も可能です。
お問い合わせにつきましては、最寄りの下記営業所までご連絡下さい。
WEBで展示場のご案内も致します。ぜひお問い合わせ下さい。
お問い合わせ先
東日本営業所 TEL:0554-26-6011 FAX:0554-26-6017名古屋営業所 TEL:052-803-3167 FAX:052-803-3246
大阪営業所 TEL:06-6766-0216 FAX:06-6766-0217
“転造”でかしめ加工、球面仕上げ短時間加工
油圧機器、自動車部品を安定大量に生産する
ピストンポンプ等の油圧機器に使われているピストンやシューのかしめ。自動車部品やその他、様々な部品、用途向けの関節部等に使われる球面部品の仕上げ。数が多く、従来のやり方では安定、高速量産が難しかった本品も転造により効率化が可能です。
【かしめ加工】
ピストン、シューのかしめ加工は、従来専用のかしめ機で加工されていたものを、3ダイス転造盤A22Bに切り替え、安定、高速量産を実現しました。
専用のかしめ機では、かしめ後のバリ洗浄工程含め約20秒必要ですが、A22Bではバリを発生させず、約5秒でかしめ加工が可能です。バリ洗浄を除く純粋なかしめ加工速度も約20%早く、生産性に優れております。
また、A22Bではワークを上方向から差し入れる特性を活かし、シューを下にし、ピストンを嵌めた状態でダイスを寄せ、かしめ加工を行います。3個のダイスが同時に寄り付くため、ワークは安定した状態で加工され、加工時のワークのブレも軽減でき、かしめ具合(切り込み調整)も簡単に調整できます。
【球面仕上げ】
球面製品の面粗度向上のための仕上げ加工もバニッシング転造により効率化が図れます。
鍛造や切削で作られた球面部品に対し、半球形状の転造ダイスを2本の主軸にセットし、主軸を回転させながら挟み込み、バニッシングを行う事により、面粗度を向上させます。
ワークの大きさ、形状にもよりますが、転造ダイスがワークに接触してからの実転造時間は数秒程であり、研磨仕上げよりも格段に早く加工する事ができます。
球面仕上げは2ダイス転造盤で行いますが、昨今の高精度要求、多品種対応にはアリウスCNC転造機ND-10/CNCが最適です。
難しいかしめ加工もこなすこともできる万能CNC汎用転造機ですが、NC機ならではの高い制御性、同期性、再現性、そして転造条件呼び出し、切り替えでき段取りを瞬時に行い生産性を高める専用機に早変わりします。
3ダイス転造盤A22B、アリウスCNC転造機ND-10/CNCは弊社展示場に展示・テスト機があり、試作テスト対応も可能です。
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WEBで展示場のご案内も致します。ぜひお問い合わせ下さい。
お問い合わせ先
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大阪営業所 TEL:06-6766-0216 FAX:06-6766-0217
ボールねじの転造加工をトータルサポート!
あらゆる諸元のボールねじの量産加工に対応!
自動車、半導体製造装置、産業用ロボット、工作機械、開閉装置、幅広い用途で使われ、昨今更に需要が高まっているボールねじ。
弊社では、転造盤専業メーカーならではの技術、経験を活かし、あらゆるボールねじの転造加工を最適にする転造機、工具、専用治具と転造条件提案まで一貫して対応します。
ボールねじも転造化する事により、大幅な加工時間短縮が実現します。
弊社実績では加工工程の比較図の通り、φ26、長さ1mのボールねじを切削加工と転造加工で比較すると、切削加工では旋盤加工、研削加工で120分掛かっていたが、転造加工では5分と加工時間を大幅短縮、量産性に大きく貢献しました。
また、ボールねじ転造の難しさに焼き入れ後の熱変化に合わせたねじ精度で加工することがあげられます。弊社では長年の経験を活かし、ねじ変形を考慮し安定した加工精度に加工できるよう調整した転造ダイスを提供します。
現在まで弊社では、外径はφ4からφ32、ボール径は最大φ6.35、加工長は最大7m等、あらゆる業種、用途向けに多くのボールねじ部品を納入しております。
新たに3ダイスCNC転造機RADIALシリーズもラインナップ、より大きな軸径品や中空品の対応も可能です。
弊社展示場ではボールねじの転造テストが可能な転造機を常時稼働できる状態で展示しております。
ボールねじ、転造機、転造ダイスに関するお問い合わせにつきましては、最寄りの下記営業所までお問い合わせ下さい。WEBで展示場のご案内も致します。ぜひお問合せください。
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東日本営業所 TEL:0554-26-6011 FAX:0554-26-6017名古屋営業所 TEL:052-803-3167 FAX:052-803-3246
大阪営業所 TEL:06-6766-0216 FAX:06-6766-0217